伊藤ハム株式会社の創業者、伊藤傳三が食肉加工事業発展の礎を築いた神戸市灘区備後町において、創業者の足跡、自社の歴史や技術、食肉加工業界や食文化の発展、また兵庫県の芸術文化の振興について展示・公開することにより、創業者の精神を後世に伝承するとともに、さらなる食肉加工業界全体の発展と地域社会への貢献を目的として、「公益財団法人伊藤記念財団」「公益財団法人伊藤文化財団」「伊藤ハム株式会社」が共同で運営する施設です。
伊藤傳三記念館は、伊藤ハム創業者・伊藤傳三の視点や事業への取組を通じ、食肉加工産業発展を導いた道のりを広く紹介・公開する施設です。
伊藤傳三は、昭和初期ごろ、神戸でハムやソーセージを見て食べ、これからの日本にはもっと食肉が親しまれて食べられる時代が来ると直感。また、魚だけではなく肉を食べることによって、人々の食生活が豊かになり、より健康な人生を送れるようになると確信しました。その信念のもと、たゆまぬ努力と画期的なアイデアによって革新的な技術開発をおこない、ハム・ソーセージをはじめ多様な製品を生み出して、伊藤ハム株式会社への礎を作ってまいりました。
事業としての発展に注力する一方、伊藤傳三は《事業を通じて社会に奉仕する》という創業精神を大切にし、晩年は研究助成や地域社会への貢献などにも情熱を注いでまいりました。
本館は、この精神を今も連綿と受け継ぐ「公益財団法人伊藤記念財団」「公益財団法人伊藤文化財団」「伊藤ハム株式会社」が共同で運営しております。創業者・伊藤傳三が食肉加工事業発展の礎を築いた記念すべき場所である神戸市灘区備後町で、ご来館くださるすべての方に、その高い志を知っていただき、展示を通じて未来への糧となるものを得ていただきたいと願っております。
伊藤傳三記念館 館長
伊藤 功一
〒657-0037
兵庫県神戸市灘区備後町3丁目2-1
ジオ六甲道1階
TEL.078-851-8687